2012年5月7日月曜日

蝶 擬態の謎 ベーツ擬態


昆虫採集をしていた頃に
クロアゲハと同じような模様なのに一回り以上小さい蝶を捕まえたことがあった
はっきりした場所は覚えていないが家の近所ではないゴミ箱の周辺の街灯が点く時間帯にみた
その蝶を見つけた時、なぜか羽を開いたまま止まっていたが、クロアゲハを捕まえたい一心でささっとと捕獲して標本にした

 
捕まえたクロアゲハがどうしても他のクロアゲハよりもちいさい事や細かなパーツの形が違うような気がしたことがが気になっていた
図鑑の蝶の項を隅々まで探してみたがクロアゲハに似た小型の蝶は載っていなかったので
しばらくは「突然変異で小さいか栄養の足りなかったかわいそうなクロアゲハ」だと思っていた

ある日、怖いもの見たさなのかイヤイヤながら同じ図鑑の蛾の項をみていると
「アゲハモドキ」なるを発見
何そのネーミング
小型だがクロアゲハにそっくりな
つまり私は蛾を触ったということです
アゲハモドキ  
蝶ではなく蛾というだけで嫌悪感が出てきて一気に嫌いになった


なんで蛾が蝶の真似してるのか分からない、蛾なら蛾のままでいればいいじゃない

蛾が嫌いな理由はいろいろあるが
蛾の幼虫、毛虫は禍々しい見た目と毒を持つ個体もいるうえに
成虫モサモサしてて蝶ほど優美だと(私は)思わないので嫌われてもしょうが無いと

植物を食い散らかす以外、蝶は無害、蛾はちょっと有害 だとおもっていたが

なんと蝶にも毒を持つものがいるようだ

自然な羽のジャコウアゲハ
ジャコウアゲハ
ジャコウアゲハという種類
感じで書くと麝香鳳蝶

ジャコウ、別名:ムスクは雄のジャコウジカの臓器の一つ、香嚢の分泌物を集めて乾かした生薬/いい香りを発するもの

雄の成虫がジャコウのような香り(フェニルアセトアルデヒド)を発することからジャコウアゲハと名付けられたらしい

この蝶は幼生時代にウマノスズクサを食べて育つ
ウマノスズクサは毒性を持ったアリストロキア酸を含んでおり、この毒素はジャコウアゲハの幼生に蓄積され成虫になっても体内に残り続ける(ジャコウアゲハの幼虫はアリストロキア酸平気)
よってジャコウアゲハの幼虫、成虫を捕食した生き物(鳥とか)は中毒を起こす
中毒を起こす経験や観察からジャコウアゲハは危険と学習して捕食しなくなる

黒〜灰色の羽にわざわざ目立つ赤い点が並んでいるのは危険であることをお知らせする警告色だと思われる

なので捕食者がすでに”コイツ食べたらアブナイ”と認識している種に擬態することはとても賢い選択である

近隣種のクロアゲハ、、カラスアゲハ、オナガアゲハ、アゲハモドキ等はジャコウアゲハに擬態しているとされる
このような無害なものが危険なものに擬態することを ベーツ擬態という

カラスアゲハ

クロアゲハ
アゲハモドキ

オナガアゲハ



捕食者(特に鳥)は危険であることを毎回経験することから学習するのか
実は簡素な言語を持って「コレ 食べる 死ぬ」とか伝達するのか
遺伝的に警告色を持った生物に対しては避けるようなプログラムを持って生まれるのか



ジャコウアゲハに擬態してる皆は意志を持ってジャコウアゲハの容姿に近づこうとしたのか
アゲハモドキは蛾で活動時間は比較的夜間だがどこでジャコウアゲハについて知識を得たのか
偶然クロアゲハの中でもジャコウアゲハに似たもの以外が淘汰されて固定種になっていったのか
それともクロアゲハの中でウマノスズクサを食べても平気な個体が出現して固定化されたのか
んージャコウアゲハっぽいデザインの子供なら襲われる確率低いらしいわーちょっと遺伝子いじるわーとかやるの?

いろいろと不思議でならない



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